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沖家室ひじきの里山・里海再生プロジェクト

このプロジェクトは、沖家室ひじきの生産者として、年々荒れていく山、変わりゆく海に危機感を抱き、海産物の収益を元手に集落の里山を再生し、里山里海の豊さを維持していくことを目的としたものです。


耕作放棄地になった段々畑を再生!題して「荒れ地を拓いて畑とニワトリ」

荒れた里山を半年かけて再生。開墾の様子を動画でご覧くださいませ。


さとやまが荒れると、何が困るの?

(1)土砂災害の危険が高まる



土地が荒れると、水路が詰まったり獣が石垣を荒らして雨水の通り道が変わることで、予期せぬ箇所での崩落や土砂災害の危険が高まります。実際に島でも2019年に土砂災害の大きな被害がありました。人の背丈ほどもある大きな岩が集落内になだれ込んでいる様子を目の当たりにしたショックは今でも忘れません。まずは自分のできる範囲でやれることを、と思ったきっかけです。


​(2)作物が獣の被害に...



獣の隠れ家が増えることで、畑の作物が獣によって荒らされてしまい生産活動が困難になる可能性が高まります。日々細かいメンテナンスを行い、丹精込めて育ててきたみかんやサツマイモが一瞬にして荒らし尽くされている畑を目にしたときは、思わずショックで膝が抜けてしまうものです。高齢な方はそれがきっかけで生産自体をやめてしまわれる方も...


(3)山の栄養が海にうまく循環しなくなる


山は海に、海は山につながっています。さとやまが豊かな土壌であれば、そこから栄養素が水路を伝って海に流れ込み海藻を育み、豊な漁場の土台を作る元になるという仮説があります。このプロジェクトを行なっている私も磯が職場であるひじき漁師です。さとやまを維持していくことで、結果的に漁場の生態系が維持されていくように日々願いを込めて畑作業に勤しんでいます。

​数十年前までは、この山のてっぺんまでキレイな段々畑で覆われていたそうです。海から山を望めば、誰がどのあたりで作業しているかまで見渡せるほどだったとか。現在はそのほとんどが森となり、緑に覆われています。


なぜ、さとやまが荒れてしまうの?


(1)さとやまの資源を活用して生きる人が減っている


農家や漁師など、自然の資源を活用した事業を営む人が減っています。そもそも、薪が重要なエネルギー源だった頃には日常的に山に入ることがあたりまえでした。そんなあたりまえがなくなっていることも、人々が山に入らなくなり、土地が荒れてしまう原因の一つだと考えられます。便利さと引き換えに、日本全国各地にあるとても重要な資源を失いつつあることにまず気づくことが大切だと思います。


(2)草刈りが大変。元気でないと継続できない


​人が減り、草刈りをすることができる人も減っています。環境を整備するのもひと苦労。5月から10月の半年などは、1ヶ月に1度草を刈っても追いつかないほど草木の成長スピードは早いのです。半年〜1年放っておいたらあっという間に森になります。


とはいえ、いち事業者だけでは限界がございまして、現状を現場目線で学んでいただくべく、企業や学校向けの里山体験プログラムを整備中です。こうした取り組みを通じて、少しでも里山里海の豊さを次世代に繋いでいけたらという思いで、日々活動しております。


詳しくは「体験型プログラム・荒れ地を拓いて畑とニワトリ」をクリックの上詳細をご確認くださいませ。

 

開拓をスタートして3年目。2023年度はさらなる開墾もスタートしています!まずは地権者探しから....



こちらの取り組みができているのも、沖家室ひじきの収益や、ふるさと納税、お野菜を買っていただけるからです。2023年度からはニンニクやさつまいもの予約販売も受け付けております。にんにくやさつまいもがお好きな方は下記のGoogleフォームからご連絡いただけますと幸いです。


【国産無農薬】ニンニク直売(2kg・4.5kg)|2024年5〜6月発送予定



【国産無農薬】さつまいも直売|2023年10〜2024年1月発送予定



また、定期的な維持管理はお野菜定期便による、荒れ地を拓いた土地で作った野菜の収益を原資にさせていただいています。いつもご協力ありがとうございます。


開墾や農道の維持管理には大きな経費がかかりますが、集落の安全安心な暮らしを維持できるように精進してまいります。


里山・里海の維持に資する取り組みを行うための寄付も募集中です。沖家室ひじき(合同会社さかえる)への直接のご寄付はLINEやメール(info@sakaeruman.com)まで、周防大島町全体の環境保全には「ふるさと納税」もぜひご活用くださいませ。自治会への寄付も、間に入りますのでお気軽にご連絡下さい。



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